「このデータ、商用でも使っていいんですか」。いただく質問のなかで、これがいちばん多い。答えは「使えます」で終わらせたいところなのだが、そう一言で返すのは正確ではない。Sagebaseが公開しているものは、出自の違う二つの層が重なってできているからです。

一つは、私たちが手を加えた層。議事録や議案の情報を集め、表記を揃え、同じ人物・同じ会派を一つにまとめ、テーブルとグラフに組み直し、sagebase_id を振る。この構造そのものはSagebaseが作ったもので、条件を決める立場にあります。ここは CC BY 4.0 で提供します。

もう一つは、議会が公開した情報そのものの層。ある議員がある日どう発言したか、その原文はSagebaseが作ったものではありません。私たちが「自由に使ってよい」と宣言できる対象でもない。ここは各議会の公開条件に従います。

この規約は、二つの層それぞれについて何ができるのかを整理したものです。


1. 適用範囲 — 二つの層

本規約は、Sagebase(以下「本サービス」)が sage-base.com、BigQuery Analytics Hub、およびGitHub上の公開リポジトリを通じて提供するデータ・ドキュメント(以下「本データ」)に適用されます。

本データは、以下の二層で構成されます。

具体例権利の所在適用条件
Sagebaseが付与した層テーブル・カラムの構造、正規化された名称・日付、名寄せ結果(政治家・会派・会議体の同定)、ノード/エッジ形式のグラフデータ、sagebase_id、集計値、マッチング信頼度などの品質メタデータ、公開ドキュメント一般社団法人政治ベースCC BY 4.0(第2条)
議会等が公開した情報の層議事録の発言原文、議案の本文・件名、採決結果の記載、各議会サイトに掲載された名簿等各議会・各発言者等各議会の公開条件(第4条)

2. ライセンス(CC BY 4.0)

Sagebaseが付与した層は、クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンス(CC BY 4.0) の下で提供します。

出典を表示していただければ、次のことが自由にできます。

  • 共有: 複製・再配布(媒体・形式を問わない)
  • 翻案: 加工・変形・再構築して二次的著作物を作成
  • 商用利用: 営利・非営利を問わない

条件は二つだけです。

  1. 表示: 出典(クレジット)を明示し、ライセンスへのリンクを示し、変更を加えた場合はその旨を記載すること
  2. 追加的な制限の禁止: ライセンスが認めている行為を、法的手段や技術的手段で他者に制限しないこと

CC BY 4.0はデータベース権(sui generis database rights)も明示的にカバーします。データベースとして再構築・再配布する用途も、出典表示のみで利用できます。


3. 出典表示の推奨形式

出典表示の方法は「合理的な方法であれば自由」とされています。以下は、そのまま使っていただける推奨形式です。

そのまま利用する場合

出典: Sagebase(一般社団法人政治ベース)https://sage-base.com/ — CC BY 4.0

加工して利用する場合

一般社団法人政治ベース「Sagebase」(https://sage-base.com/)を加工して作成。
ライセンス: CC BY 4.0(https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/deed.ja)

「加工して作成」の部分は、実際に行った加工(集計、抽出、結合、可視化など)に置き換えていただいて構いません。

学術論文・レポートで引用する場合

一般社団法人政治ベース. Sagebase: 日本の政治議論データソース.
https://sage-base.com/ (CC BY 4.0). 参照日: YYYY-MM-DD.

データは随時更新されるため、参照日(またはBigQueryのスナップショット日時)を添えていただくと、再現性の確認が容易になります。

表示スペースが限られる場合

グラフの脚注やアプリの画面内など、長い記載が難しい場合は次の短縮形で構いません。

出典: Sagebase (CC BY 4.0)

この場合も、リンクや詳細な出典を辿れる場所(クレジットページ、READMEなど)を別途用意していただくようお願いします。


4. 議会等が公開した情報の取り扱い

議事録の発言原文をはじめ、議会等が公開した情報そのものについては、Sagebaseはライセンスを付与する立場にありません。

日本の議会会議録の権利関係は、発言の性質・公開主体・各議会が定める利用条件によって一律ではなく、Sagebaseはこれについて法的な判断を示す立場にありません。以下の点にご留意ください。

  • 原文を大量に再配布する用途(発言テキストのコーパス公開、全文アーカイブの再構築など)を検討される場合は、出典元の議会が定める利用条件をご自身でご確認ください
  • 各データがどの議会・どのシステムに由来するかは、データの作られ方および governing_bodies テーブルから辿れます
  • 上流の公開条件が変更された場合、Sagebase側の提供内容も追随して変更されることがあります

集計値、名寄せ結果、構造化されたメタデータなど、Sagebaseが付与した層のみを利用する用途では、この制約は生じません。


5. データの正確性と免責

5.1 生成過程に由来する誤りの可能性

本データの相当部分は、大規模言語モデル(LLM)による抽出・名寄せを含む自動処理を経て作られています。具体的には、議事録からの発言者・発言内容の抽出、表記ゆれのある人名の同定、会議体・議員団の構成情報の構造化などです。

自動処理である以上、誤りは残ります。発言者の取り違え、同姓同名の誤結合、抽出漏れ、日付や役職の誤り。私たちは品質を継続的に改善していますが、全件が正しいと保証することはできません。

このため、以下をお願いしています。

  • 重要な判断・報道・研究の根拠とする前に、一次情報(各議会の公開する議事録等)と照合してください
  • 名寄せ結果を含むデータには matching_confidence / min_matching_confidence / all_verified などの品質列を用意しています。低信頼のマッチを「確定した事実」として扱わないよう、これらの列を条件に含めてご利用ください
  • 一部のテーブル・カラムは、スキーマは用意されていても値の投入が段階的です(例: 造反フラグが全行NULL、提出者エッジが0行)。「該当なし」と「未反映」は区別してご解釈ください。各テーブルの現況はAnalytics Hubのリスティング説明に記載しています

5.2 無保証

本データは現状有姿(AS IS)で提供されます。Sagebaseは、本データの正確性、完全性、最新性、特定目的への適合性について、明示・黙示を問わず保証しません。

5.3 責任の制限

本データの利用または利用不能によって生じた損害について、Sagebaseは法令上許容される範囲で責任を負いません。データの誤りに起因する損害についても同様です。

これは責任逃れのための文言ではなく、無償・現状有姿でデータを公開し続けるための前提としてご理解ください。誤りの報告をいただければ、第7条の手続で対応します。

5.4 提供の継続性

本サービスは、予告なく提供内容の変更・中断・終了を行うことがあります。BigQuery Analytics Hubのリスティング、テーブル構成、更新頻度についても同様です。破壊的な変更を行う場合は、可能な範囲で事前に告知します。


6. 利用にあたってのお願い

以下は禁止事項というより、公共データを扱ううえで共有したい前提です。

  • 公認・提携の誤認を招く表示をしないこと: CC BY 4.0による利用は、Sagebaseがその利用を推奨・公認したことを意味しません。「Sagebase公認」「Sagebaseとの提携」等の表示はご遠慮ください
  • 出典を偽らないこと: 加工したデータをSagebaseの原データとして提示すると、誤りの責任の所在が不明瞭になります
  • 文脈を欠いた引用に注意すること: 発言データは会議の文脈から切り出されています。特定個人の評価に用いる場合は、前後の発言を含む一次情報をご確認ください
  • 法令を遵守すること: 個人情報の取り扱い、名誉毀損、選挙運動に関する規制など、適用される法令の遵守は利用者の責任です

7. 削除・訂正の依頼

7.1 データの誤りの報告

データの内容に誤りを見つけた場合、どなたでもご報告いただけます。

  • 報告方法: フィードバックページ、またはGitHubのデータ修正報告フォーム
  • 添えていただきたい情報: 対象の sagebase_id(わかる場合)、現在の値、正しい値、根拠となる公開情報のURL
  • その後の流れ: 運営チームが内容を確認し、修正が必要と判断した場合はデータベースを修正します。修正内容は次回のエクスポート時にBigQuery側にも反映されます。進捗はGitHub Issue上で公開のまま追跡できます

GitHubアカウントをお持ちでない場合は、[email protected] 宛のメールでも受け付けます。

7.2 個人に関する情報の削除・訂正の依頼

議事録に由来して氏名等が掲載されている方ご本人(またはその代理人)からの削除・訂正のご依頼は、プライバシーポリシー に定める手続でお受けします。参考人・公述人など、公職にない方からのご依頼を含みます。

判断の考え方、必要な情報、回答の目安期間はプライバシーポリシー第5条に記載しています。

7.3 権利侵害の申し立て

著作権その他の権利を侵害していると思われる箇所については、[email protected] までご連絡ください。該当箇所・権利の内容・ご連絡先を添えていただけると、確認が早く進みます。


8. 本規約の変更

本規約は、法令の改正、提供内容の変更、運用上の必要に応じて改定することがあります。改定した場合は本ページに改定日を記載します。重要な変更については、可能な範囲でGitHubリポジトリまたはお知らせを通じて告知します。

改定後に本データを利用された場合、改定後の規約に同意いただいたものとして取り扱います。

ただし、すでにCC BY 4.0の下で提供したデータについて、同ライセンスが付与した許諾を後から取り消すことはできません(CC BY 4.0は取消不能な許諾です)。本規約の改定が及ぶのは、将来提供するデータと、本規約のうちライセンス以外の部分です。


9. 準拠法・お問い合わせ

本規約は日本法に準拠します。本規約に関するお問い合わせは [email protected] までお願いします。

本ページは、Sagebaseの提供条件をできる限り正確にお伝えするために作成したものであり、利用者に対する法的助言ではありません。個別の利用が適法かどうかの判断は、必要に応じて専門家にご相談ください。


制定日: 2026年7月30日 最終改定日: (改定なし) 運営者: 一般社団法人政治ベース

関連ページ: ライセンス(要約)プライバシーポリシーデータの作られ方フィードバック